【2014年】
 One Hundred Mountains of Japan
【著者】Kyuya Fukada (著)、Martin Hood (翻訳)
【出版情報】Univ of Hawaii Press 2014年12月 $25.00
 
【紹介】 “Nowhere in the world do people hold mountains in so much regard as in Japan,” writes Fukada Ky?ya in the afterword to this book. “Mountains have played a part in Japanese history since the country's beginnings, and they manifest themselves in every form of art. For mountains have always formed the bedrock of the Japanese soul.”In One Hundred Mountains of Japan (Nihon Hyakumeizan), Fukada pays tribute to his favourite mountains. Originating as a series of magazine articles about a personal selection of mountains, the work became an instant classic when it was first published in book form in 1964. More recently, Japan’s national broadcasting company has turned the originalNihon Hyakumeizan into a memorable TV series. Consisting of one hundred short essays, each celebrating one notable mountain and its place in Japan’s traditions, the book is an elegantly written eulogy to the landscape, literature and history that define a people. Fukada was bemused by his book’s success: “In the end, the one hundred mountains represent my personal choice and I make no claims for them beyond that.” Yet, half a century after he set down those words, his mountains have become an institution. Marked on every hiking map, his Hyakumeizan are today firmly embedded in the mountain traditions they grew out of. Now available in English translation, One Hundred Mountains of Japan will serve as a vade mecum for a new cohort of hikers and mountaineers. It also opens up new territories for students of Japan’s literature, folklore, religions, and mountaineering history ? in short, for mountain-lovers everywhere.
【著者について】 While living and working in Japan during the 1990s, Martin Hood visited about a third of the countryAEs One Hundred Mountains. By chance, the first high mountain he climbed was Hakusan, the peak that presides over the birthplace of Fukada Kyuya , the author of Nihon Hyakumeizan . Now based in Switzerland, he works for an international organization and is a member of the Academic Alpine Club of Zurich.
 
 Univ of Hawaii Press HP
『旅と祈りを読む』
【著者】西海賢二
【出版情報】臨川書店 2014年12月 2,000円(税別)
 
【紹介】「古来より旅と祈りとは密接に結びついていた。 近世には多くの旅の記録――道中日記が残された。みちのく、善光寺、富士山、四国遍路など、行き先もさまざまに、人知れず残されてきた道中日記を読むことで、現代にまでつながる旅と祈りの民俗に迫る。」(臨川書店HPより)
 
 臨川書店HP
『民俗学事典』
【編者】民俗学事典編集委員会
【出版情報】丸善出版 2014年12月 20,000円(税別)
 
【紹介】「本書は柳田國男が切り拓いて以降、現在まで蓄積されてきた民俗学の成果を踏まえながら、さらに最新の研究動向を盛り込んだ中項目主義の事典です。 従来の事典(辞典)に見られるような用語解説集ではなく、類書にはない新鮮な切り口で項目(見出し語)を厳選しました。「ワン・テーマ:見開き2ページ完結」という形式を採用し、初学者から研究者までが、興味深く、楽しく読める内容です。 歴史学や文化人類学など、隣接する学問分野の研究者が関心を寄せるテーマについても民俗学の視座からの話題を提供しています。この分野で15年ぶりの待望された斬新な事典です。」(丸善出版HPより)
 
 丸善出版HP
『チョウクライロ』
【著者】長瀬一男
【出版情報】学文社 2014年11月 1,998円(税込)
 
【紹介】「山形県と秋田県の県境にそびえる霊峰鳥海山の北山麓、秋田県にかほ市に鎮座する金峰神社には、チョウクライロという神事の舞が伝わっている。  舞のなかでも唱えられる謎のことば「チョウクライロ」はいつ、誰によって、どういう意味で名付けられたのか。 チョウクライロ舞の目的と意味、そして、このふしぎなことばの語源を解明していく。」(学文社HPより)
 
 学文社HP
『鰐淵寺−修験の聖地 : 出雲国浮浪山』
【編者】島根県立古代出雲歴史博物館
【出版情報】島根県立古代出雲歴史博物館、今井出版 (発売)、 2014年10月 1,300円(税別)
 
【紹介】「山陰屈指の天台宗の霊場「出雲国浮浪山鰐淵寺」。平安時代・鎌倉時代から江戸時代までの歴史を、鰐淵寺に伝わる寺宝をはじめ関係する文化財を通して紹介します。」(今井出版HPより)
 
 今井出版HP
『浅間山』
【著者】小林利男
【出版情報】光村推古書院、2014年10月 1,300円(税別)
 
【紹介】「浅間山に魅せられた写真家の20年にわたる軌跡。布引のしだれ桜、ミネズオウ群落、雲涌く峰、霧氷の朝、初冬の峰、初日の出、落日の月。浅間山の様々な姿を大判カメラで写し撮った写真集。」
 
 光村推古書院HP
『富士山−その景観と信仰・芸術−』
【編者】國學院大學博物館
【出版情報】國學院大學、2014年9月、非売品
 
【紹介】第1章:富士山の噴火と火山祭祀の源流 宮田諏訪原遺跡出土資料 渋川市教育委員会蔵 和泉浜遺跡C地点出土資料 大島町教育委員会蔵 西川遺跡出土資料 富士河口湖町教育委員 会蔵 河口浅間神社美麗石出土資料 河口浅間神社蔵
第2章:富士の神から浅間菩薩へ 富士山吉田口五合五勺 経ヶ岳出土経巻(模造) 山梨県立博物館蔵 富士山山頂 三島ヶ嶽経塚出土経巻 富士山本宮浅間大社蔵 山宮浅間神社出土資料 静岡県埋蔵文化財センター蔵 村山浅間神社遺跡出土資料 富士宮市教育委員会蔵 元富士大宮司館跡出土資料 富士宮市教育委員会蔵
第3章:信仰の大衆化と富士講の展開 浅間大神御影 当館蔵 冨士御室浅間神社二合目出土資料 山梨県立考古博物館蔵 富士山吉田口登山道関連遺跡出土資料 山梨県立考古博物館蔵 渋谷山正講祭具 渋谷区教育委員会蔵
第4章:富士山をめぐる文学と芸術 『伊勢物語』上(奈良絵本) 本学図書館蔵 『竹取物語』 本学図書館蔵 三保松原図柄鏡 当館蔵 冨嶽三十六景 隠田の水車 横山實蔵
終章:不二之山 写真 井賀孝
 
 お問い合わせは國學院大學博物館HPをごらんください。
『「講」研究の可能性 2』
【編者】長谷部八朗
【出版情報】慶友社、2014年10月、12,000円(税別)
 
【紹介】「人びとの孤立化・無縁化が進み、互いを繋ぐ場を見失いがちな今日、先行研究を検討しつつ、日本社会における「講」の多様な活動実態に光を当て、それらの果たしてきた役割を改めて問う論文集の続刊。」(書籍・帯より)
 
 書誌紹介
『霊場の考古学』
【著者】時枝務
【出版情報】高志書院、2014年10月、2,500円(税別)
 
【紹介】「宗教現象を考古学の方法で考察するときの概念規定と類型化を試み、中世の霊場を具体的に検証することで、新たな分野「霊場の考古学」を提唱する。 遺構・遺物・出土状況といった即物的な考古資料に基づきながら、目にはみえない宗教の世界に分け入り、聖地と霊場の概念区分の大切さや霊場の歴史的な展開に「道」の果たした役割を重視する本書は、日本の宗教史・中世史の解明に一石を投じる。」(高志書院HPより)
 
 高志書院HP
『修験道の真実と未来』
【編者】奈良県宗教者フォーラム
【出版情報】京阪奈情報教育出版、2014年8月、1,300円(税別)
 
【紹介】「奈良県宗教者フォーラムは、大和の古社寺と新宗教(立正佼成会・天理教)の各宗教者が自己研鑽の場として発足した勉強会である。 宗教的情操教育や家庭における宗教心の涵養といった問題を取扱っている中で、この大和という土地に今も素晴しい姿で受け継がれている在来の信仰(神)と、外来の信仰(仏)が一線を画して和合した姿について、もっと掘り下げていこうという事になり、回を重ねていった。 その一つの帰着点として、日本で生まれた在来と外来の信仰が当初から一体となった「修験」という信仰こそ、この大和を源として構成発展してきたものであるにも拘らず、ほとんど実態が知られていない事に思いを致し、修験を識るため、入門編・展開編・考究編と三度にわけて勉強することとした。 めでたくも当フォーラムが本年(平成二十五年)十周年を迎えるにあたり、その記念としてこの三度の成果を一冊にまとめ、更なる発展のよすがとするものである。」(京阪奈情報教育出版HPより)
 
 京阪奈情報教育出版HP
『修験道 聖護院史 辞典』
【著者】首藤善樹
【出版情報】岩田書院、2014年8月、5,900円 (税別)
 
【紹介】「本書は基本的に聖護院および本山修験の歴史という視点に立って、編集し叙述している。項目はできるだけ聖護院の歴代、各地の本山先達・有力修験、基本的な用語を網羅するよう努力した。本書を一読すれば、おおよその聖護院史を了解することにもなるであろう。」(序より)
 
 岩田書院HP
『日本の霊山読み解き事典』
【編者】西海賢二/時枝務/久野俊彦
【出版情報】柏書房、2014年8月、4,104円(税込)
 
【紹介】「日本人が古来より神が宿る山として崇めてきた霊山や、修験の場としてきた霊場。アイヌの霊山から、富士山、沖縄のウタキまで究極のパワースポット「霊山」の歴史と文化を解説」(柏書房HPより)
 
 柏書房HP
『秋葉信仰の新研究』
【編者】田村貞雄
【出版情報】岩田書院、2014年6月、9,900円 (税別)
 
【紹介】「秋葉の火祭りや秋葉街道で有名な秋葉信仰であるが、その内容は意外に不鮮明である。著者30年来の研究テーマで、田村監修『秋葉信仰』(民衆宗教史叢書、1998、雄山閣出版)の後をうけ、遠江を中心に全国に信仰圏をもつ秋葉信仰の実態を、歴史的に明らかにする。」(岩田書院HPより)
 
 岩田書院HP
『体を使って心をおさめる 修験道入門』
【著者】田中利典
【出版情報】集英社(集英社新書) 、2014年5月16日、740円(税別)
【紹介】「本書は、金峯山修験本宗の本山、吉野・金峯山寺の宗務総長である田中利典が、修験道の成り立ちや、開祖・役行者の伝説とその教え、そして吉野修験において欠かせない大峯奥駈という大峯山脈を駈ける山修行について分かりやすく解説。さらに、現代における修験道の意義を説く。」(集英社HPより)
 
 集英社HP
『住心院文書』
【編者】首藤善樹・坂口太郎・青谷美羽
【出版情報】思文閣出版、2014年4月、6000円(税別)
【紹介】「全国の修験道本山派山伏を統べる聖護院門跡の院家先達として、全国的に広大な霞を所有していた京都の住心院(じゅうしんいん)。また明治初年の神仏分離までは、京都東山今熊野の新熊野神社の別当も、代々住心院の住職が兼ねていた。  その住心院に現蔵される貴重な古文書や、出来る限りの旧蔵文書も採集し、さらに若干の関連史料をくわえて、室町時代いらいの先達の姿を書きとどめ、修験道史を研究するうえで根本史料となる文書群202点を活字化。」(思文閣HPより)
 
 思文閣出版HP
『三徳山総合調査報告書』第1集
【編者】三徳山総合調査報告書編集委員会
【出版情報】鳥取県三朝町教育委員会, 2014年3月
『熊野三山民俗文化財調査報告書』(本文編・資料編)
【出版情報】和歌山県教育委員会、2013年3月
 
 詳細は和歌山県教育委員会におたずね下さい。
『般若院英泉の思想と行動
  −秋田「内館文庫」資料にみる近世修験の世界』
【著者】長谷部八朗、佐藤俊晃
【出版情報】岩田書院、2014年4月、14,800円 (税別)
【紹介】「北秋田市・綴子(つづれこ)神社の「内館(うちだて)文庫」所蔵資料をもとに、修験者・般若院 英泉(えいせん)(1714-82)の思想と行動を明らかにし、近世中期の修験道の実態を示す。 内館文庫とは、綴子神社宮司の武内家に伝来する書籍・文書・記録類(2600点)およびそれらを所蔵する施設をさしている。その名称のもととなった「内館塾」は、社伝によれば慶安年間に創設、享保15年に藩の公許を得たとされる。この時期に英泉の活動時期も重なる。 英泉は、13歳で得度を受けた修験者であるが、修験の枠におさまらず、神道・儒教・仏教を渉猟し、また地理的にも、秋田・山形、遠くは江戸・大坂・伊勢・九州にも足跡を残す「越境する宗教者」であった。 本書では、英泉の思想と行動を、内館文庫に残された資料から読み解き、秋田を中心とした近世修験の世界を描き、併せて文庫の分類目録を収録して、今後の研究の基盤を作る。」(岩田書院HPより)
 
 岩田書院HP
『江戸初期の四国遍路−澄禅『四国辺路日記』の道再現』
【著者】柴谷宗叔
【出版情報】法蔵館、2014年4月、税込9180円
【紹介】「江戸初期の僧・澄禅による、現存最古とも言える遍路記録『四国辺路日記』を解き明かした書。現在の遍路道と江戸初期の道とを比較できる地図付き。四国霊場開創1200年記念出版」(法蔵館HPより)
『伊勢志摩の富士信仰を訪ねて−大日如来探訪 写真集』
【著者】江崎満
【出版情報】鳥羽郷土史会、2014年3月
『播隆入門』
【著者】黒野こうき
【出版情報】まつお出版、2014年3月、1,200円(税別)
【紹介】「槍ヶ岳開山で知られる幡隆(1786〜1840)は、地位のある高僧・学僧ではなく一介の聖であり、巧みな説法よりも山で里で厳しく修行する姿に人々は生き仏を感じ、まさに庶民とともにあった。さらには登拝(登山)信仰を確立させて槍ヶ岳念仏講や幡隆講へのと発展していく。現在でも幡隆祭、供養祭、幡隆念仏講というかたちで人々の支えとなっている。」(HPより)
 
 まつお出版HP
『脊振山信仰の源流−西日本地域を中心として』
【著者】吉田扶希子
【出版情報】中国書店、2014年3月、9500円(税別)
【紹介】「霧島、姫路、大阪、京都、秩父等全国的なひろがりをみせる脊振山信仰を初めて明らかにする。 福岡、佐賀の両県境に位置する脊振山地の主峰・脊振山。「脊振千坊」といわれたときもあり、性空上人など多くの修験者が出入りしていたが、文献史料はほとんど残っていない。 上宮に弁才天、下宮に徳善大王が祭られ、中宮には二人の末子である乙護法童子が祭られる。 文保三年(1319)成立の縁起には、天竺から龍馬に乗って乙護法童子が脊振山にやってきたといい、「脊を振りていななくこと三度」と山名の由来、さらに肇国神話を語る。 しかし実は、脊振山信仰の根本は『古事記』、『日本書紀』などに描かれる古代にその基礎が形成されていた。この地は、神功皇后の伝承地であり、のちの元寇のときには神功皇后の八幡信仰が大いにおこっている。 脊振山信仰は北麓と南麓で違いがあり、さらには霧島、姫路、大阪、京都、秩父など全国的なひろがりをみることができる。 脊振山の四周の寺社縁起、説話、伝説の調査、さらに祭礼、祭礼組織、芸能などを歴史学的、社会学的視野を含めて民俗学的に考察する。 」(中国書店HPより)
 
 中国書店HP
『根来寺を解く−密教文化伝承の実像−』
【著者】中川委紀子
【出版情報】朝日新聞出版、2014年2月、1680円(税込)
【紹介】「鉄砲を手にした僧兵が跋扈し、戦国大名と互角に戦い戦火に包まれ滅亡したとイメージされる根来寺。だが江戸時代をつうじて全国の新義真言宗総本山として君臨、現在も末寺を束ねる。 平安末の真言僧覚鑁は高野山上において密教浄土世界をかたちに表し、鳥羽上皇の篤い帰依を受け大伝法院を建てた。金剛峯寺との確執をはじめ度重なる法難のなか、山下の根来寺で覚鑁の教えは中興僧らによって脈々と受け継がれた。 法会執行の真摯な取り組みが、各地に残る新義真言宗経典の奥書、仏像胎内に秘蔵された文書から浮かび上がる。僧俗の交わりと経済活動。寺院建築、漆器などの技術の獲得。 フロイスにより「仏僧八千」と西洋に報告された大寺院根来寺の、900年におよぶ歴史を読み解き、文化の伝承過程から日本仏教の特質を解き明かす。」(朝日新聞出版HPより)
 
 朝日新聞出版HP
『四国遍路と山岳信仰』
【編者】四国地域史研究連絡協議会
【出版情報】岩田書院、2014年2月、1600円 (税別)
【紹介】「山林寺院・札所や遍路道の発掘成果などをもとに、四国4県の事例報告のほか、総括論文1本と、石鎚信仰と四国遍路、古代ギリシアの山頂聖所、の2講演の概要を収録する。」(岩田書院HPより)
 
 岩田書院HP
『霊峰富士の力 日本人がFUJISANの虜になる理由』
【著者】加門七海
【出版情報】講談社+α新書、2014年1月20日、840円 (税別)
【紹介】「「祝・世界遺産」の大々的なイベントが静岡県や山梨県の観光施設などで開かれ、さらなる注目を集める。 本書は、富士山を登らなくても楽しめる文化遺産的ウンチクと、「裏文化的エンターテイメント」として紹介。祈る山、畏れる山、さまざまな伝説や奇聞に満ちた面白い山としての魅力を歴史ホラーの第一人者・加門七海氏が縦横無尽に解き明かす! 他書では紹介されない怪しいスポット、願いごとを叶えるための驚きの方法といった“加門ワールド”の魅力はもちろん、今も富士山を信仰して登拝する富士講信者にもインタビュー。「ご来光は山頂では拝まない」など、貴重な証言も紹介し、歴史的資料としての魅力も十分!」(講談社HPより)
 
 講談社HP
『富士信仰の歴史と文化』
【著者】小野眞一
【出版情報】文芸社、2014年1月、600円 (税別)
【紹介】「世界遺産・富士山の研究のすべてを紹介。富士山について、遺跡発掘の状況、山岳信仰の変遷、富士山に関わる伝説・風俗の考察など、考古学、宗教学、民俗学など、多方面からの研究成果を時代を追って概説する。さらに富士山の地形・地質、富士山に関する文学・音楽・芸術、周辺の史跡・名勝・天然記念物、登山口の案内を解説、格好の富士山ガイドである。」(文芸社HPより)
 
 文芸社HP