『解脱房貞慶の世界−『観世音菩薩感応抄』を読み解く』
- 【編者】阿部泰郎・楠淳證
- 【出版情報】法蔵館、2024年9月15日刊、2,500円+税、ISBN 9784831862891
- 【紹介】「鎌倉時代の名僧・貞慶の生涯と仏教思想、後代への影響などを、貞慶に関心を寄せてきた諸分野の研究者たちが結集し、多角的に解読。」(HPより)
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- 法蔵館
『東国・里山奥山の石神石仏風土記』
- 【著者】田中英雄
- 【出版情報】山と渓谷社、2024年8月19日刊、2,420円、ISBN 9784635886802
- 【紹介】「日本の山とその山麓には山岳信仰の石造物が造立され、山道を歩くと実にさまざまな石神・石仏に出会うことができる。これらの石造物のほとんどが近世以降のもので、庶民が生活のなかに取り込んだ信仰から生まれた神仏だった。
本書では著者が50年以上にわたって記録してきた、東日本の神話・神像、道祖神、天狗、如来、観音菩薩、地蔵菩薩、明王、羅漢、童子、姥神、摩崖仏、石塔、供養塔、庚申塔などおよそ1000にわたる石神・石仏を紹介する。」(HPより)
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- 山と渓谷社
『妖怪を名づける−鬼魅の名は』
- 【著者】香川雅信
- 【出版情報】吉川弘文館、2024年8月19日刊、1,980円、ISBN 9784642306072
- 【紹介】「髪切虫(かみきりむし)、雪女、姥(うば)が火(ひ)…。人知を超えたさまざまな怪異を引き起こす妖怪。中世まではごく限られた種類にとどまっていた妖怪が、江戸時代に急激に増加したのはなぜか。その背景には「怪異」の変容と、新たな文芸である俳諧の興隆があった。諸国で怪談・奇談を集め、妖怪を創造した俳人たちの情報ネットワークから、江戸の妖怪爆発≠フ謎に迫る。」(HPより)
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- 吉川弘文館
『呪術の世界』(別冊太陽)
- 【監修】小松和彦
- 【出版情報】平凡社、2024年7月刊、2,750円、ISBN 9784582923186
- 【紹介】「時に表舞台で政治を動かし、時に抜き難く私たちの心を支配する呪術とは何か。日本史に底流するその歴史を、古代から現代までたどる。」(HPより)
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- 平凡社
『論集 修験道の歴史2 寺院・地域社会と山伏』
- 【編者】川崎剛志・時枝務・徳永誓子・長谷川賢二
- 【出版情報】岩田書院、2024年7月刊、5,700円+税、ISBN 978-4-86602-158-
- 【紹介】「『山岳宗教史研究叢書』(名著出版、1975-84)以降、主として1980年代後半以降に公刊された修験道に関する主要な関係論文を集成し、解説を付す。本冊には、中世の寺院・山伏(7編)と、近世の里修験(3編)についての論考を再録。」(HPより)
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- 岩田書院
『神道・天皇・大嘗祭』
- 【著者】斎藤英喜
- 【出版情報】人文書院、2024年7月30日刊、7,150円、ISBN 9784409540886
- 【紹介】「大嘗祭は天皇の皇位継承のため一世一度行われる皇室行事である。神秘性を帯びたその儀式は古代から変化せず、天皇の神性と日本の伝統を示すものとされてきた。しかし、実際は何度も大きな変化をこうむり、数百年間の中断さえあった。この儀式が意味するものは何なのか。そして天皇、神道とは…。本書では、『古事記』『日本書紀』、アマテラス、陰陽道、中世神話、異端神道、平田篤胤、折口信夫など、著者のこれまでの研究のすべてを動員し、学問分野を積極的に越境しつつ、大嘗祭の起源から現代までと、それを巡る論争と思想を描き出す。圧倒の1200枚、ここに誕生。」(HPより)
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- 人文書院
『日本の山の精神史−開山伝承と縁起の世界』
- 【著者】鈴木正崇
- 【出版情報】青土社、2024年7月26日刊、4,400円、ISBN 978-4-7917-7664-1
- 【紹介】「列島の人びとは山に何を見てきたのか− 出羽三山、鳥海山、早池峯山、戸隠山、日光山……。山と人びととの関わりを、これまであまり顧みられてこなかった開山伝承や縁起に秘められた複雑な歴史を丁寧に紐解きながらあきらかにする。民俗学者として、人類学者として、山々を歩き、そこに堆積している声に耳を傾け続けてきた著者による集大成。」(HPより)
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- 青土社
『岳人』8月号 "信仰の山 白山"特集号
- 【出版情報】モンベル ブックス、2024年7月12日刊、1,100円
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- モンベル ブックス
『説話文学研究の海図』
- 【編者】説話文学会
- 【出版情報】文学通信、2024年6月刊、3,200円+税、ISBN 978-4-86766-056-0
- 【紹介】「説話文学研究は、どのような経緯を経てどのような現状にあるのか、そして今後どのような未来に向かっていこうとしているのか。 六〇年の歴史の中で大きく方向性を変え、文学研究の中でも広く国際的・学際的方向に舵を取って進んできた、説話文学会。人文科学総体が危機を迎えているともいえる現在、その進路は果たして今後の指針となり得るのか。二〇二三年七月に開催された六〇周年記念大会を中心に、座談会やエッセイを加えて、それらを考える。」(HPより)
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- 文学通信
『熊野観心十界図という誘惑−東アジアの死霊救済儀礼をめぐる精神史』
- 【著者】西山克
- 【出版情報】岩波書店、2024年6月27日刊、3,600円+税、ISBN 9784000226516
- 【紹介】「熊野比丘尼による地獄極楽の絵解きで知られる熊野観心十界図。極彩色の迷宮のような画面の奥に目を凝らすと、東アジアの死霊救済儀礼の豊穣な世界へと通じる道筋が見えてくる。その原型となった朝鮮の〈甘露図〉へ、さらにその背後にある中国の〈水陸画〉へ、絵画の来た道を遡りながら読み解く、生と死を巡る東アジア精神史。」(HPより)
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- 岩波書店
『近代仏教とは何か−その思想と実践』
- 【著者】碧海寿広
- 【出版情報】青土社、2024年6月25日刊、3,200円+税、ISBN 978-4-7917-7655-9
- 【紹介】「仏教はどこから来て、何であり、どこへ行くのか 近代において仏教には静かな革命が起こっていた。僧侶に限らず、個人や俗人が、さまざまな垣根を超えて活躍し、社会や時代のなかで仏教はその内実を再編成していった。清沢満之、近角常観、亀井勝一郎、鈴木大拙、高楠順次郎、五来重、梅原猛、瀬戸内寂聴……。「近代仏教」を透徹したまなざしで見つめる。決定版。」(HPより)
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- 青土社
『本法寺蔵 法華経曼荼羅図−法華経をめぐるイメージの世界』
- 【著者】原口志津子
- 【出版情報】法藏館、2024年6月25日刊、35,000円+税、ISBN 9784831863829
- 【紹介】「富山・本法寺蔵法華経曼荼羅図の全体像と拡大図をカラーで掲載。『一遍聖絵』に匹敵する豊富な画像情報を丁寧に解説した解説を含む。」(HPより)
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- 法藏館
『陰陽師の平安時代−貴族たちの不安解消と招福』
- 【著者】中島和歌子
- 【出版情報】吉川弘文館、2024年6月20日刊、2,090円、ISBN 9784642306010
- 【紹介】「日時や方角の吉凶を熟知し、占いやまじないで人々の不安を解消した陰陽師(おんようじ)。暦の計算や天体観測にもとづき凶事の予見もできる、平安貴族にとって頼もしい存在だった。彼らが貴族に教えた方違(かたたがえ)や物忌(ものいみ)、八卦忌(はっけいみ)などの陰陽道の基礎知識をわかりやすく解説。文学作品にも注目し、国風文化が華ひらいた平安時代に陰陽道が成立・発展した事情にせまる。」(HPより)
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- 吉川弘文館
『四国遍路−迷子のおとなたち』
- 【著者】畠田秀峰
- 【出版情報】法蔵館、2024年6月15日刊、3,500円+税、ISBN 9784831857583
- 【紹介】「縄文の渦巻紋様のように、ぐるぐる回る四国遍路。六番札所住職が、本当の自分を見つける遍路の道について、その歴史と思想を語る。」(HPより)
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- 法蔵館
『無外如大尼 生涯と伝承』
- 【編者】中世日本研究所
- 【出版情報】思文閣、2024年5月刊、4,950円、ISBN 978-4-7842-2079-3
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- 思文閣
『折口信夫−「生活の古典」への誘い』
- 【著者】小川直之
- 【出版情報】柳田國男記念伊那民俗学研究所、2024年5月25日刊、1.300円、ISBN 978-4-9908692-7-4
- 【紹介】「本書は折口の学問形成の歩みと三遠南信との関わりを知る好著となっていますので、非会員の皆さんもぜひご一読ください」(HPより)
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- 伊那民俗学研究所
『時空旅人』80号「特集 空海と密教 魔を打ち破る言霊の力」
- 【出版情報】三栄、2024年5月24日刊、1,280円、ISBN 4910052650749
- 【紹介】「空海と密教 魔を打ち破る言霊の力 “五感”の教えとされる密教は、曼荼羅や真言などを通してあらゆる感覚に意味を見出す。 「――密蔵は深玄にして翰墨に載せ難し。更に図画を仮りて悟らざるに開示す」(『御請来目録』)。 弘法大師空海が伝えた秘密仏教、その深淵に触れるため、ゆかりの真言宗寺院を訪ねた。」(HPより)
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- 三栄
『激変する日本人の死生観』
- 【著者】佐藤弘夫
- 【出版情報】興山舎、2024年5月18日刊、2,310円、ISBN 9784910408507
- 【内容】「第1部 死者はこの世に帰ってこられるか 遠野のデンデラ野/黄泉の洞窟/六道珍皇寺/江ノ島・龍ノ口/慈恩寺 第2部 浄土への信仰はなぜ必要だったか 八葉寺/ 當麻寺/熊野/骨寺/岩屋寺/文永寺 第3部 紫式部はなぜ地獄に堕ちたか 川原毛地獄/愛宕山/紫式部の墓/別府の地獄めぐり 第4部 失われた極楽浄土 弥谷寺/ムカサリ絵馬/回向院/黒石寺/立山と芦峅寺」(HPより)
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- 興山舎
『平安京の生と死−祓い、告げ、祭り』
- 【著者】五島邦治
- 【出版情報】吉川弘文館、2024年4月18日刊、1,870円、ISBN 9784642059930
- 【紹介】「平安時代、死者は夢や巫女の託宣を通して、現世の人に饒舌に語りかけた。人々は死者や霊魂、異界をどのように捉えていたのか。遺体に対する意識、御霊による疫病、浄土へのあこがれ、巫女の能力と権益、現世と異界との境界などから究明。「生と死の交流」を通して生まれた建築・絵画・文学・祭礼などに触れ、都市の生活と豊かな精神文化に迫る。」(HPより)
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- 吉川弘文館
『山岳霊場 三徳を読み解く』
- 【著者】山本義孝
- 【出版情報】日本遺産三徳山三朝温泉を守る会、2024年4月1日刊、2,000円、ISBN 978-4-86611-389-0
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- 今井出版
『平安時代の宗教儀礼と天皇』
- 【著者】斎木涼子
- 【出版情報】塙書房、2024年3月刊、11,000 円+税、ISBN 978-4-8273-1349-9
- 【紹介】「主に十〜十二世紀の朝廷における神祇祭祀や仏事、また天皇や院に関わる宗教儀礼の成立と政治動向・政治構造との関係を検討し、古代から中世への転換期の天皇を考察する。」(HPより)
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- 塙書房
これまでに紹介した書籍
- 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
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