第14回「昭和女子大学女性文化研究賞」
鈴木正崇本学会会長の著書『女人禁制の人類学−相撲・穢れ・ジェンダー−』が第14回「昭和女子大学女性文化研究賞」(坂東眞理子基金)を受賞しました。
2022年5月31日(火)17時より昭和女子大学にて贈呈式と記念講演が行われます。
 
昭和女子大学女性文化研究所
 
 2021年度日本山岳会「秩父宮記念山岳賞」
2021年度の日本山岳会「秩父宮記念山岳賞」は、日本山岳修験学会理事の時枝務氏(立正大学教授)が受賞しました。「山岳考古学」の業績に対してです。授賞式並びに記念講演は、12月4日(土)午後1時から実況中継で視聴できます。
また、鈴木正崇本学会会長の講演も12月7日午後7時から行なわれます。
「晩餐会ウィーク」の参加リンク(ZoomURL)からお入り下さい。非会員でも視聴できます。
日本山岳会「晩餐会ウィーク」開催概要
期間:2021年12月3日(金)〜 12月13日(金)
 
【講演プログラム】
12月3日(金) 19:00〜 登山の法律問題(弁護士/溝手康史)
12月4日(土)
13:00〜 秩父宮記念山岳賞授賞式、受賞者講演(立正大学文学部教授/時枝務、NPO法人 山の自然学クラブ会長/大森弘一郎)《実況中継》
19:00〜 支部からのたより(北海道支部、福島支部、四国支部、東九州支部)
12月6日(月) 19:00〜 登山におけるコロナ対策の変遷と展望(医師/稲垣泰斗)
12月7日(火) 19:00〜 山岳登拝道と修験の道―日本三名山・富士山・立山・白山と三大修験・大峯山・羽黒山・英彦山(慶應義塾大学名誉教授、日本山岳修験学会会長/鈴木正崇)
12月8日(水) 19:00〜 超火山だった槍・穂高(信州大学名誉教授・同理学部特任教授/原山智)
12月9日(木) 19:00〜 置いてくるのは足跡だけ―南信州山岳文化伝統の会の「エコ登山」の試み(南信州山岳文化伝承の会顧問/大蔵喜福)
12月10日(金) 20:00〜 知られざるカナダの山、岩、生活(山岳ガイド/山田利行・谷剛士)
 
https://jac1.or.jp/event-list/online-jac/2021110413033.html
 第18回「涙骨賞」
中外日報社では第18回「涙骨賞」を募集しています。
本賞は創刊者・真渓涙骨にちなんで設けたもので、広く精神文化をテーマとする論文や評論を顕彰することを目指しています。
締め切り:2021年12月31日
 
詳細は中外日報社をご覧ください。
 
 第1回 日本宗教研究諸学会連合研究奨励賞のお知らせ
本年度より日本宗教研究諸学会連合による日本宗教研究諸学会連合研究奨励賞が設立されたしました。本年度の募集は7月1日からです。
 
詳細は要項(PDF)をご覧ください。
 
 アメリカ・プリンストン大学図書館、購入資料から修験道に関する貴重な古文書を発見したと発表
「2018年11月20日、米・プリンストン大学図書館(PUL)が、同大学東アジア学部・歴史学部教授のコンラン(Thomas Conlan)氏と同館日本研究司書の野口契子氏が日本中世の貴重な古文書を発見したことを発表しています。
 2015年、コンラン氏は、野口氏と協力し、コンラン氏の大学院の日本古代・中世史ゼミでの学生の研究・翻刻用に日本中世の古文書を入手しようと奈良県の吉野を出処とする古文書を購入したところ、その中から発見されたものです。
 同文書は、襖の下張りに用いられており、購入前に、14世紀から15世紀初期の、女性から女性に充てた売券を含め、14世紀から17世紀にかけての古文書が含まれていることは分かっていましたが、売主はその内容を把握していませんでした。
 同大学に到着後、未整理で断片化していた同文書を修復・再現したところ、修験道の寺院・櫻本坊を出処とするものであることがわかりました。修験道関係の古い記録は明治初期の神仏分離政策によりその多くが失われており貴重であるとのことです。2017年には東京大学史料編纂所の研究者の協力も得て調査した結果、購入した箱には119点の古文書が含まれ、そのうち55点は1308年から1615年に書かれたものであることが判明しました。残りはそれ以降に書かれたもので、一番新しいものは17世紀後半のものです。
 プリンストン大学東アジア図書館では、同文書群を時系列に整理し、各文書の翻刻と合わせて図書館のカタログに追加するほか、保存部門では適切な保存方法に関する調査を実施するとしています。また、古文書内に記載されている寺院の場所など地理情報が必要なため、同大学の地理・地図情報センター(Maps and Geospatial Information Center)との連携も検討するとしています。」(カレントアウェアネス・ポータル 2018年11月30日)
 
 詳細:カレントアウェアネス・ポータル
 詳細:Princeton University Library
「神倉旧記録」の翻刻本が完成
「たいまつを持った男衆が山を駆け下る新宮市の「お燈(とう)まつり」(国指定重要無形民俗文化財)の歴史などを記した熊野速玉大社所蔵の編年誌「神倉旧記録」を、熊野地方史研究会(事務局・新宮市立図書館)が新たに活字にまとめ直して刊行した。市立図書館で市民に貸し出したり、閲覧用に提供したりする。
 この記録は、祭りの舞台である神倉山に奉仕した下役人が江戸末期〜明治初期に編集したとみられ、「神武東征」から明治2(1869)年までの神倉山・神倉神社の出来事を記録している。かねて存在は知られていたが、数年前の県の文化財調査をきっかけに、同研究会主催の「熊野の歴史をよむ会」(会員約30人)が解読を開始。国際熊野学会代表の山本殖生(しげお)さん(69)を講師に、2年半をかけてボランティアで旧字や崩し字を読み解いてきた。  お燈まつりは一説に1400年もの歴史があるとされているが、この記録には文政7(1824)年に初めて記載があり、「登り子数百人」と記されていた。現在ではご神体の「ゴトビキ岩」の周囲の屋外に上り子が集合するが、当時数百人が詰めた12間5間(約22メートル×9メートル)の本堂の詳細図面も残っていた。
 文政10年に「登り子数千人」、同13年には「登り子相止(修理中)」とあることから、大勢の人が本堂に詰めかけた影響で祭りが予定通り催行できなかった様子が推察される。その後、おおむね200〜900人規模で続けられてきたが、慶応2(1866)年に「堂動きケガ人」とあり、慶応3年から記録最終年の明治2年にかけて「上り子止め、触書出す」「登り子無之」と記されている。
 神倉山の538段の石段は源頼朝が寄進したとの言い伝えがあるが、記録では同じ年代の建久元(1190)年に「坂道普請」があったと書かれていた。
 このほか、宝永地震(1707年)の際に津波から逃れるためか山中に小屋を建てて避難した、という記録もあった。
 解読作業の中心を担った山本さんは「貴重な記録なので、様々な分野の研究者にアプローチしてもらえれば、いろんな歴史が浮き彫りになるだろう」と語った。翻刻本はA4判136ページで非売品。研究会は80部を印刷し、国会図書館や近隣図書館にも寄贈した。6月7日には山本さんが解説する市立図書館講座「神倉旧記録への招待」がある。」(朝日新聞(和歌山)2018年5月8日)
 伝統芸能文化復元・活性化共同プログラムの募集開始
「この度、伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス(京都市,京都芸術センター)では、伝統芸能文化(古典芸能、民俗芸能、又はそれらに係る楽器・用具用品、材料や伝統工芸技術等)において支援を必要とするプログラムを公募し、内容を審査したうえで、伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィスとの共同プログラムとして実施します。」(HPより)
 
 詳細:京都芸術センター
 乱歩「屋根裏の散歩者」、亀山で完成 論文で特定
「名張市生まれの江戸川乱歩(1894〜1965)が、初期の代表作「屋根裏の散歩者(さんぽしゃ)」を完成させた場所は亀山市関町坂下の法安寺所有の「岩屋観音」だとする論文が昨秋、発表された。岩屋観音は末期がんを患った乱歩の父の療養先。論文を書いた京都女子大学(京都市)非常勤講師、宮本和歌子さん(40)は「乱歩と亀山の貴重な接点。亀山での生活が作品に影響を与えた可能性もある」と話す。」(朝日新聞2018年1月28日(三重版))
 
 出典:朝日新聞
 求菩提山:読本作成
「修験道の聖地・求菩提山(標高782メートル)に関わる資料を収蔵する豊前市の求菩提資料館は、求菩提の歴史と文化を分かりやすく解説した小学校高学年向きの読本を作成した。題名は「求菩提山〜山伏の思いを伝えるタイムカプセル」(A4判、16ページ)。修験道や山伏といった大人でも難解な言葉を“子供目線”で説明する。今春、子供たちに配布する。
 小学校関係者の「子供向けの資料がほしい」という要望に応え、小学校教諭とともに資料館として初めて作った。豊富なイラスト・写真を使い、求菩提山の歴史や遺跡、山伏の社会や修行、日々の生活についてつづっている。郷土の歴史や社会に詳しい小学校教諭2を含む編集委員会(5人)をつくり、夏ごろから本格的な作業に取り組んできた。非売品だが、図書館などにも置く。
 相良悦子副館長は「この読本をきっかけに、地域の歴史、求菩提山に興味を持ち、山や資料館にも遊びに来てほしい」と話す。」(毎日新聞 2018年1月26日 地方版)
 
 出典:毎日新聞
 森弘子氏が地域文化功労者として表彰
森弘子氏(日本山岳修験学会理事)が地域文化功労者に選ばれ、2017年11月22日に文部科学省にて表彰が行なわれました。
 
 詳細:文化庁
 静岡県富士山世界遺産センターが2017年12月23日に開館します
 詳細:静岡県
 布橋灌頂会「女人衆」参加者募集
2017年9月24日(日)、「布橋灌頂会」が3年ぶりに開催されます。白装束を身にまとい、目隠しのまま雅楽と声明の調べに導かれ、朱塗りの布橋を渡る「女人衆」の参加者が募集されています。
 
 詳細・申し込み:北日本新聞
「山の日記念全国大会 大山での開催、正式決定」
「全国山の日協議会は31日、2018年の「第3回『山の日』記念全国大会」の会場が鳥取県の国立公園大山に決まったと正式に発表した。開催日は18年8月10、11両日。県は大山開山1300年祭の中心行事と位置付け、全国からの誘客促進に努める。」(日本海新聞)
 
 引用:2017年6月1日WEB版『日本海新聞』
 第2回「山の日」記念全国大会
2017年8月11日、栃木県那須町で「山の日」の制定を祝う「第2回「山の日」記念全国大会 in 那須 2017」が開催されます。詳細は公式HPをご覧ください。
 
 引用:第2回「山の日」記念全国大会公式HP
『消滅 いざなぎ流とその村里』(DVD)
「1200年の歴史を持つ“いざなぎ流祈祷”を伝承する山深い村がある。 人々はそこを“神々と暮らす村”と言う。 「いざなぎ流」は陰陽道 仏教 神道 修験道などが混淆した民間信仰で、高知県香美市物部町(旧物部村)の山奥でひっそりと伝承されてきた。 いざなぎ流とは何か?どうして今日まで廃れることなく伝承されたのか?どうして文化とは無縁のような物部の山奥に伝承されているのか? “いざなぎ流”は、その在りかたにおいても、内容においても謎が多く平成の現代にあって、それはまるで“生きた化石”のような存在で ある。 昭和55年には国の重要無形民俗文化財に指定され、多くの研究者の研究書物もあるが、解明という域には達していない。 そうした中で、平成11年3月 いざなぎ流の最後の大祭であろうと言われる“日月祭”が四日間に亘り執り行われた。 伝承されている地域の集落の消滅と共に“いざなぎ流”も消滅する運命にあり、この祭りが最後の祭りである。 この映像は、その祭りの模様とその地域を紹介するDVD3巻(3時間30分)の構成であり、制作者は日月祭の祭りが執り行われた市宇地区で生まれ育った 地元出身者であり、地元者の目を通した作品です。 平成29年4月制作」(HPより)
 
発売元:コミュニケーションビデオ
価格:12,960円(税込)
再生時間:3時間30分
 
 引用:四国ねっとTV
「甲賀の「山伏」、地域住民で守り継ぐ 滋賀、戦後に復興」
「修験道文化が色濃く残る滋賀県甲賀市。各地の祭りで護摩をたいて法要を営む「山伏」は、地域で結成した講によって住民らが守り継いでいる。甲賀の山伏文化について、地元の人たちに聞いた。(中略)甲賀の山伏は、京滋の寺社のお札を全国に売って回り、なりわいにした。同時に甲賀の山で採れた薬草で薬を作り売った。甲賀に現在も多い製薬会社のルーツとなる。甲賀忍者のイメージの基になったともされる。 飯道山はハイキングコースも整備され、行場があることは市民や観光客も知ってはいるが、「それ以上にすごい歴史があると伝えたい」と関谷さんは言葉に力を込めた。」(京都新聞)
 
 引用:2017年02月26日WEB版『京都新聞』
「六郷満山峯入」のお知らせ
2018年の「六郷満山開山1300年祭」を控え、天台宗の僧侶による「峯入り」が行なわれます。 今回(2017年)の峯入りは、六郷満山会の主催により、僧侶のみの修行となるため、非公開となります。一般の同行はできません。 ただし、初日と最終日の一部が、一般のみなさんに公開されます。 なお、来年(2018年)の峯入りは、一般参加型として実施される予定です。
一般特別公開は、4月2日と30日となっています。
 
 詳細:国東市
 白山開山1300年関係記念行事
2017年は白山開山1300年にあたり、各地で記念行事が行われます。詳細は白山比盗_社HPをご覧ください。
 
 参照:白山比盗_社
 日本山岳会 第18回秩父宮記念山岳賞受賞・記念講演会
日本山岳会第18回(平成28年度)秩父宮記念山岳賞・記念講演会が2016年12月3日、京王プラザホテル・本館4階「花の間」にて行われました。
皇太子殿下御臨席のもと、受賞者である鈴木正崇本学会会長(慶應義塾大学名誉教授)が「日本の山岳信仰と修験道」と題した講演を行いました。
 
 秩父宮記念山岳賞
 英彦山が国史跡指定へ
「添田町の英彦山について、国の文化審議会は18日、新たに国史跡に指定するよう答申した。審議会は答申で、英彦山を「わが国を代表する山岳信仰の遺跡で、わが国の修験・仏教・神道の在り方を考える上で重要」と評価。(中略)英彦山(標高1199メートル)は南岳、北岳、中岳の3峰からなる。山頂では経典を埋納した古代の経塚が見つかり、山中には修験者の修行窟も点在。中世には峰入り行が盛んに行われた。 戦国期に中核の彦山霊仙寺の建物など多数を焼失したが、江戸時代に小倉藩主細川忠興や諸大名の寄進を受け再興。参道に坊舎が並んだ。1729年には霊元法王から「英彦山」の勅額が下賜され、明治の神仏分離令後、同寺は英彦山神社(現在は神宮)となった。 添田町は2010年から5年間、英彦山の国史跡指定を目指して民俗、歴史、美術工芸など6部門で調査。山頂から中腹までのレーザーによる地表測定も実施し、山内で宿坊などの建造物跡800カ所以上を確認。今年7月、調査内容を基に文化庁へ意見具申書を提出した。 町まちづくり課は「英彦山には古代から近世に至る信仰や宗教活動を示す遺構が良好に保存されており、高い学術的価値がある」としている。 今回指定される国史跡の面積は約90.18ヘクタールで、9割以上が英彦山神宮など社寺の所有地という。」(西日本新聞)
 
 参照:文化庁
 引用:2016年11月18日付『西日本新聞』
 熊野古道、40キロを世界遺産追加承認
「国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は日本時間24日夜、パリで臨時会合を開き、熊野古道で知られ、2004年に世界文化遺産に登録した「紀伊山地の霊場と参詣道」(三重、奈良、和歌山)に、その後の調査で見つかった参詣道約40キロを追加することを承認した。登録対象の参詣道は計約350キロに延びる。」
 
 引用:2016年10月25日付『日本経済新聞』
 参照:和歌山県世界遺産センター
 戸隠神社の門前町が、重要伝統的建造物群保存地区に選定
「国の文化審議会は21日、長野市の戸隠神社の宿坊群を中心とした門前町「戸隠伝統的建造物群保存地区」を、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定するよう松野博一文部科学相に答申した。年内にも宿坊群として全国初の重伝建に指定される。他に例を見ない歴史的な町並み、景観に国のお墨付きが得られる形で、今も多くの観光客でにぎわう戸隠のブランド力がさらに強まることが期待される。 県内の文化財が重伝建に選定されるのは南木曽町の妻籠宿(つまごじゅく)や塩尻市の奈良井宿などに続いて7地区目で、長野市では初めて。対象地区は、戸隠宝光社(ほうこうしゃ)の全域と中社(ちゅうしゃ)、宝光社東、宝光社西、堂前林(どうまえばやし)、向林(むけべし)、東谷、上泡原(かみあわら)のそれぞれ一部で、総面積は73・3ヘクタールに及ぶ。平成17年に同市と合併した旧戸隠村のほぼ中心部に位置し、大部分が妙高戸隠連山国立公園に含まれる。」
 
 引用:2016年10月22日付『産経新聞』
 参照:文化庁
 鈴木正崇本学会会長 秩父宮記念山岳賞受賞
鈴木正崇本学会会長が日本山岳会の第18回(平成28年度)秩父宮記念山岳賞の受賞者に選ばれました。「日本の山岳信仰と修験道に関する宗教学的研究」の業績に対してです。表彰は2016年12月3日(土)京王プラザホテルにて、日本山岳会主催の年次晩餐会の席上にて、講演に引き続き行われます。
 
 秩父宮記念山岳賞
 徳仁親王殿下「歴史と信仰の山を訪ねて」
日本山岳会の機関誌『山岳』2016年号(通巻169号、2016年9月30日刊行)に、徳仁親王殿下の「歴史と信仰の山を訪ねて」と題したエッセイを掲載された(7〜36頁)。以下『週刊新潮』(2016年10月6日号)の紹介記事より。
「天皇陛下は皇太子だった昭和47年、歌会始で「山」のお題にこう詠まれている。
 うちつづく土の山なみに幾筋も人とけものの通りこし道
それから44年、徳仁親王(現・皇太子)が奇しくも「山と道」をテーマに寄稿された。宮内庁担当記者が言う。「9月23日に発売された日本山岳会の機関誌『山岳』に原稿を寄せられたのです。その分量は30ページ、約1万6000字。これまでも登山専門誌などに寄稿されたことはありましたが、数ページほど。この分量は異例のことです」。同誌の担当編集者は、「山の日が制定されることもあり、昨年からお願いしてまいりました。素晴らしい文章なので、山好きの方もそうでない方も、多くの方に読んでいただきたいと思っています」。皇太子さまはこれまで170以上の山を経験された“山男”として知られている。手書きではなかったというその原稿は「歴史と信仰の山を訪ねて」と題された。《私は幼少の頃から、「道」というものに大変興味があった。その発端は、小学生の時に私の住む赤坂御苑(赤坂御用地)内に鎌倉時代の古道が通っていることを知ったためである》 交通手段が車となった今、山は歴史を知る格好の場所である、という。《私にとって信仰の山への登山は、過去を偲びながら歩む生きた歴史探索なのである》 そして、女人禁制で知られる大峰山(山上ヶ岳)や中世以来、修験道の山として栄えた八ヶ岳の権現岳などの思い出を綴っておられるのだ。先の記者が解説する。 「殿下は最近、雅子さまや愛子さまとともに那須の山には登られましたが、重装備を必要とする泊まりがけの登山にはお出かけになっていません。折しも、生前退位の報道が過熱する中、即位することになればご公務のため登山に行けないことは覚悟されているはずです。これを良い機会に自身の山岳考をまとめたいという思いがあったのではないでしょうか」 “登山家”としての言わば、集大成である。」
【訃報】日野西眞定先生
高野山大学名誉教授・日本山岳修験学会顧問の日野西眞定(ひのにし しんじょう)先生が、2016年10月3日(月)にお亡くなりになりました。生前の学会へのご尽力に感謝し、謹んでご冥福をお祈りいたします。
ご経歴
 大正13年(1924年) 中国大連生まれ。 高野山大学文学部仏教学科卒業、大谷大学大学院博士課程を経て、高野山大学教授。日本庶民信仰史を専攻。高野山大学名誉教授。兵庫県豊岡市西光寺名誉住職。日本山岳修験学会顧問。日本宗教民俗学会顧問。巡礼遍路研究会(高野山大学密教文化研究所)名誉会長。元高野山奥之院維那。著書に『高野山古絵図集成』(清栄社・タカラ写真製版)、『高野山民俗誌・奥の院編』(佼成出版社)、『巡礼高野山』(共著/新潮社)、『高野山四季の祈り』(佼成出版社)、『お大師さんと高野山(奥の院)』(慶友社)、『高野山の秘密』(扶桑社)、『高野山信仰史の研究』(岩田書院)など。
 
 高野山大学
「開山1250年記念し、50年ぶり「御練供養」 10日に日光・輪王寺、勝道上人の座像担ぐ」
日光大会に際し50年ぶりに行われた「御練供養」の記事が下野新聞に掲載されました。
 
 記事:下野新聞 2016年9月2日
『弓神楽』 CD
奉仕 田中重雄宮司・田中律子宮司、解説:俚謡山脈、田中律子(日本語・英語表記)
定価:2484円(税込)、購入方法:インターネットからの申込み
TRACKS: 1. 手草祭文(たくささいもん)(1991年録音)奉仕:田中重雄宮司 2. 井永八幡神社弓神楽奉納(2016年録音)奉仕:田中律子宮司 =CD版のみ収録=
 
 EM RECORD
『サライ』2016年8月号 大特集「聖地」への旅
小学館発行の『サライ』2016年8月号に恐山・出羽三山・三峯山・白山・三輪山・高野山・熊野三山の記事が掲載されています。
 
 『サライ』HP
 ヴィジュアルフォークロア「放浪と遊行芸人たち」上映会&トークのお知らせ
【日時】2016年8月20日(土)〜26日(金)
【場所】ポレポレ東中野
 
20日(土) 15:00〜17:00 いとうせいこう、安田春子(見世物芸人)
21日(日) 15:00〜17:00 石寒太(俳人)、北村皆雄
 *特別上映『金子兜太井月を語る』(26分)
22日(月) 14:45〜17:00 夢枕獏、崔吉城(文化人類学者)
 *参考上映『山寺ムカサリ絵馬』(冥界婚)(10分)
 
詳細はヴィジュアルフォークロアHPをご覧ください。
 第1回「山の日」記念全国大会「祝祭式典」 
一般参加者募集のお知らせ
「平成28年8月11日の午後にまつもと市民芸術館で開催する第1回「山の日」記念全国大会の祝祭式典の参加者を募集します。」(HPより)
 
詳細は第1回「山の日」記念全国大会HPチラシ(PDF)をご覧ください。
 富士山世界遺産センター開館
「山梨県では、世界遺産である富士山を訪れる多くの訪問者に対して、富士山の顕著な普遍的価値に関する情報発信や、保存管理の中心的な役割を担う「山梨県立富士山世界遺産センター」の整備を進めており、平成28年6月開館の予定です。」(山梨県HP)
2016年6月22日開館
 
詳細は富士山世界遺産センターHPをご覧ください。
 羽黒山荒澤寺正善院
 「黄金堂・於竹大日堂 平成大修理落慶法要」
【日時】2016年6月18日(土)午前9時より
【場所】羽黒山修験道根本道場・羽黒山荒澤寺正善院
 
【当日次第】
 午前9時 行列、宮田坊から黄金堂へ
 午前10時 回向柱供養
 午前10時30分 於竹大日堂法要
 午前11時 黄金堂法要
 午前11時50分 記念式典
 午後12時30分 移動・着替
 午後1時 祝宴(午後3時中締、正善院隣 宮田坊)
 
祝宴費:1万円
 
問い合わせ:正善院 0235-62-2380
 富士山関連論考
富士山に関する論考が掲載されている『地學雑誌』124巻6号(2015年)が発行されました。ネット上で閲覧可能です。
 
 『地學雑誌』HP
 映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」
「第11回柴田錬三郎賞を受賞した夢枕獏による小説「神々の山嶺」を、「愛を乞うひと」などを手がけた平山秀幸監督のメガホンにより映画化。「永遠の0」の岡田准一、「テルマエ・ロマエ」の阿部寛、「そして父になる」の尾野真千子といういずれも実力派のキャストが初共演を果たす。ヒマラヤ山脈を望むネパールの首都カトマンズで、山岳カメラマンの深町誠が発見した1台の古いカメラ。そのカメラは、イギリスの登山家ジョージ・マロリーが、1942年6月8日にエベレスト初登頂に成功したのか否かという、登山史上最大の謎を解く可能性を秘めたものだった。カメラの過去を追う深町は、その過程で、かつて天才クライマーと呼ばれながらも、無謀で他人を顧みないやり方のために孤立した伝説のアルピニスト・羽生丈二と出会う。深町は羽生の過去を調べるうちに、羽生という男の生きざまにいつしか飲み込まれていく。」
 
・3月12日より全国で上映
 
 公式HP
 第1回「山の日」記念全国大会の開催
第1回「山の日」記念全国大会が2016年8月11日、長野県松本市上高地にて開催されます。
 
 第1回「山の日」記念全国大会公式HP
 「山の日」協議会HP
 映画「火の山のマリア」
「グアテマラ、 火山のふもとに暮らすマヤ人のマリア。 自らの運命にあらがう魂は、 やがて新たな生命をはぐくみ、 聖なる大地に祈りを捧げる―。 それは、 太古の記憶を呼び覚ます、 大いなる「生」の物語。」(公式HPより)
 
上映:岩波ホールほか
   (岩波ホールは2016年2月13日(土)〜3月25日(金)上映)
 
詳細は公式HPをご覧ください。
 山伏集落800軒確認 国内最大規模、調査で初確認 九州の英彦山
【2015年11月22日 西日本新聞】「日本三大修験道場の一つ、福岡、大分県境の英彦山(1199メートル)に800軒超の建物跡があることを、福岡県添田町がレーザー測量で確認した。英彦山は江戸時代、「英彦山三千 八百坊」とうたわれるほど栄え、その数字は人口3千人、800坊を意味するとされてきたが、詳細は不明だった。今回の調査で国内最大規模の山伏集落の姿が初めて克明になった。  測量は山頂から中腹までの約6・9平方キロで実施。上空から40センチ四方ごとにレーザーを照射して地表の高低差を測定し、山伏が暮らした宿坊や仏堂などがあったとみられる平たん面を800余カ所確認した。集落に通じる古道や「窟」と呼ばれる修行場の岩穴も見つかった。  宿坊の確定には柱の配置から間取りを調べたり、古文書と照合したりする必要がある。これまで300近く確認した。町まちづくり課の岩本教之副課長は「レーザー測量で森林の中にある建物跡も確認できた。現地調査や分析を進め、全容を解明したい」と語る。  町は、英彦山の国史跡指定に向けて2010年から5年間、民俗、歴史、古文書、美術工芸、考古、建造物の6部門で調査。1万点を超える古文書なども調べた。研究報告書をまとめ、16年中の指定を目指す。  一連の調査にあたった西谷正・海の道むなかた館長など8人の専門家が23日午後1時から同町のオークホールで研究成果を発表する。」
 
ニュースソース西日本新聞
 英彦山絵巻、150年ぶり再現 一緒に護摩たき
【2015年11月4日 西日本新聞】「日本三大修験道場として栄えた英彦山神宮(添田町)の奉幣殿の境内で11月3日、僧侶、神職、修験者が一堂に会して護摩たきが行われ、神仏混合の英彦山絵巻が約150年ぶりに再現された。  天台宗総本山・比叡山延暦寺(大津市)の荒行「十二年籠山」を成し遂げた円龍院(同市)の宮本祖豊住職など、天台宗系の僧侶15人が奉幣殿を参拝して仏典に節を付けた「声明」を奏上。高千穂秀敏宮司や約50人の修験者と一緒にしめ縄が張られた結界の中に入り般若心経を唱えた。高千穂宮司は祝詞を上げた。  英彦山修験道は九州一円から信仰を集めたが、1868(明治元)年の神仏分離令後、多くの修験者が山を去った。英彦山神宮によると、英彦山での護摩たきに僧侶、神職、修験者がそろったのは明治以降初めて。高千穂宮司は「夢がかなった。(春の)神幸祭でも実現したい」。宮本住職は「これからも英彦山への参拝を続け、宗教界が手を取り合って世界平和を祈りたい」と話した。」が再現され、白装束に目隠し姿の女性たちが幻想的な光景をみせた。」
 
ニュースソース西日本新聞
 パリで立山の布橋灌頂会を開催
【2015年10月5日 AFP】「フランスの首都パリで3日、芸術を夜通し楽しむイベント「ニュイ・ブランシュ(Nuit blanche)」が開かれた。サンマルタン運河では、富山県に伝わる、かつて立山への登山が許されなかった女性たちがふもとの橋を渡って極楽往生を願う伝統儀式「布橋灌頂会」が再現され、白装束に目隠し姿の女性たちが幻想的な光景をみせた。」
 
ニュースソースAFP
 復刊『いざなぎ流の宇宙 展示解説図録』
頒価1,500円 送料350円
詳細、ご注文は高知県立歴史民俗資料館HPをご覧のうえ、お問い合わせ下さい。
 『巡礼遍路研究』第1号の刊行
2014年11月24日に高野山大学で発足した「巡礼遍路研究会」の学会誌『巡礼遍路研究』第1号が刊行されました。会員に配布されます。入会希望の方は、下記に連絡を御取りください。
 
詳細は巡礼遍路研究会HPをご覧下さい。
 富士山世界遺産センター(仮称)職員(教授、准教授、主任研究員、研究員)の募集
静岡県では、世界遺産富士山の包括的な保全や、富士山の自然や歴史、文化等の情報提供の拠点として、平成28年度中の完成を目指して、富士宮市に「富士山世界遺産センター(仮称)」(以下「センター」という。)の整備を進めています。  センターでは、富士山をはじめとする世界の山岳文化に関する質の高い調査研究を行い、その成果をベースとした展示や、教育普及事業等の諸活動を展開していく予定です。 今回は、今までの学問的業績を活かしながら幅広い視点で専門分野の調査研究を行い、その成果を基に、センターの活動に熱意と意欲を持って取り組んでいただける職員(任期なし)を求めます。
 
[募集人員]
・民俗学・文化人類学関連分野1名
 富士山をはじめとする世界の山岳文化に関心をもち、信仰にともなう各種習俗、自然資源利用等について、民俗学・文化人類学的観点から探求する研究
・国文学・比較文学関連分野1名
 富士山をはじめとする世界の名山や聖地・霊場に関する文学作品について、国文学・比較文学的観点から探求する研究
 
[着任時期]平成28年4月1日(予定)
[締切]2015年08月17日 書類必着
 
詳細は静岡県HPをご覧下さい。
 日光東照宮400年式年大祭
本年は徳川家康公が神に祀られて400年にあたり、式年大祭が行われます。
日程:春季例大祭 2015年5月17日(日)〜5月19日(火)
   秋季例大祭 2015年10月16日(金)〜10月18日(日)
 
詳細は日光東照宮HPをご覧下さい。
 高野山開創1200年記念大法会
高野山の金堂の御本尊のご開帳、金剛峯寺の御持仏御本尊のご開帳、霊宝館での特別展などがあります。
日程:2015年4月2日(木)〜5月21日(木)
 
詳細は金剛峯寺開創1200年HPをご覧下さい。
 戸隠神社式年大祭
戸隠神社で7年に一度の式年大祭が行われます。
日程:2015年5月9日(土)〜5月10日(日)
 
詳細は戸隠神社HPをご覧下さい。
 迦葉山龍華院弥勒寺大開帳
10年に一度の中峯堂の天狗の開帳が行われます。
日程:2015年4月28日(火)〜5月28日(木)
 
詳細は沼田商工会議所HPの案内をご覧下さい。
 善光寺御開帳
善光寺(長野市)で7年に一度の御開帳が行われます。
日程:2015年4月5日(日)〜5月31日(日)
 
詳細は公式HPをご覧下さい。
 遠野文化賞・佐々木喜善賞(遠野文化奨励賞)
遠野文化賞・佐々木喜善賞(遠野文化奨励賞)の論文募集のご案内を遠野文化研究センターよりいただきました。
「遠野文化賞、遠野文化奨励賞(佐々木喜善賞)は遠野の豊かな文化資源を発掘、調査研究、伝承または活用し、文化の振興に寄与したものを表彰することにより、文化を生かした元気な街づくりを推進することを目的として、平成23年に創設しました。」(遠野文化研究センターHPより)
 
募集要項等は遠野文化研究センターを参照してください。
 湯殿山注連寺・秘仏特別公開
2015年5月1日〜11月1日に、湯殿山注連寺・秘仏特別公開が丑年・未年の6年に一度の御開帳としておこなわれます。
 
御本尊 大日如来像御開帳
 2015年5月1日(金)〜11月1日(日)
御灰佛 樒葉聖観音像御開帳
 2015年9月1日(火)〜11月1日(日)
 
詳細は湯殿山注連寺HPをごらんください。
 伝統文化ポーラ賞
イタコの中村タケさんが、2014年10月23日(木)「伝統文化ポーラ賞」地域賞を受賞しました。
 
 詳細は公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団HPをご覧ください。
 聖護院門跡 2015年3月 寺宝250点公開
「京都市左京区の本山修験宗総本山聖護院門跡は、24日に始まる開山増誉大僧正900年御遠忌大法要を前に、来年3月21日から「聖護院門跡の名宝」展を、龍谷ミュージアム(同市下京区)と京都文化博物館(同市中京区)で同時開催すると発表した。 龍谷ミュージアムでは、寺外初公開となる江戸時代前期に描かれた宸殿の障壁画や、開創以来の本尊とされる平安時代後期の不動明王立像(重要文化財)など、約250点の宝物が展示される。 京都文化博物館では、約40点の古文書類を公開して、皇室との深いつながりを保ちながら、山伏を統括してきた同院の歴史を紹介する。 大法要最終日の今月26日には、江戸時代に「京一日の華」とたたえられた山伏行列があり、400人を超える山伏が京都御所から聖護院門跡まで練り歩く。」(『中外日報』2014年10月22日号)
 
 『中外日報』該当記事
 
 バックナンバー無償配布のお知らせ(2015.1.5更新)
『山岳修験』の在庫整理のため、バックナンバーを会員限定で無償で配布いたします。
  • 対象となる号数は、21号(1998年10月)から46号(2010年10月)、及び別冊(2007年11月)です。
  • *30号・31号の無償配布は終了しました。
  • 個人での申込みの場合は、送料は各自の負担となります。送料は合計10冊まで600円、11冊以上は1000円、51冊以上は1500円(税込)です。
  • 特集号などに関連した寺社・自治体関係の申込みの場合は、送料は学会が負担いたします。
  • 2014年度までの会費の完納者に限ります。未納の場合は、2014年度までの会費の支払を確認した後に送付します。
  • 申込は学会事務局までお願いします。
  • 締切は2015年9月30日です。
 鈴木正崇本学会会長『木村重信民族藝術学会賞』受賞
本学会会長である鈴木正崇先生が第11回木村重信民族藝術学会賞を受賞することになりました。授賞式は、第30回民族藝術学会創立30周年記念大会の総会で行われます。
 
日時:2014年9月21日(日)17時30分
場所:国立民族学博物館2階講堂(大阪府吹田市千里万博公園10-1)
対象作:『ミャオ族の歴史と文化の動態−中国南部山地民の想像力の変容』(風響社、2012年4月刊)
 
民族藝術学会HP
風響社HP
 「山の日」を祝日として設定
2013年11月22日に、超党派の「山の日」制定議員連盟(衛藤征士郎会長)が、国民祝日としての「山の日」を8月11日とすることで決定しました。 来年1月の通常国会に提出する方針です。企業が夏休みに入るお盆の時期で、「家族で山に親しみ、国民全体が有効利用できる」として8月11日を選択した模様です。
 
 日本山岳会 「山の日」制定プロジェクト
 修験関連論文情報
『甲斐』第132号(2014年2月)に、太川茂「主に近世後期の府中玄法院と甲州国中当山派修験−『同院所蔵文書』の一部調査を終えて−」が掲載されています。
 
 問い合わせ:山梨文化財研究所
 日本山岳文化学会の雑誌
『山岳文化』14号(2013年)、『日本山岳文化学会論集』11号(2013年)が発刊されました。
 
 詳細は日本山岳文化学会HPをご覧ください。
 四国八十八ケ所霊場が2014年に、御開創1200年を迎えます
伝承によれば弘法大師空海は弘仁6年(815年)に霊場を開創したと伝えられ、2014年は1200年目にあたります。 各地の札所や寺院では1月から秘仏や秘宝の公開が予定されています。香川県三豊市の弥谷寺(71番札所)では、元旦から秘仏・大師堂本尊の厄除大師を320年ぶりに開帳します。 また、空海が唐に渡った時、恵果から授けられた法具、金銅四天王五鈷鈴(重要文化財)も公開します。各札所の御本尊の御開帳や記念法要、記念事業等の特別催事については霊場会のサイトをご覧下さい。
 
 四国八十八ケ所霊場会
 本山修験宗の傳法灌頂會執行のお知らせ
昭和50年(1975)以来、40年ぶりに結縁灌頂が開かれます。日程は2014年3月28日・3月29日、場所は聖護院です。
 
 問い合わせ:聖護院
 平成25年度山岳講演会の開催
2013年11月7日に「山と播隆 槍ヶ岳を開山した念仏行者・播隆の生涯」と題する講演会が開かれました。
 
http://www.ccn3.aitai.ne.jp/~sykt5022/13.11.7sngakukouenkai.html
 山岳集古未来館のオープン
「立山博物館(立山町芦峅寺)の敷地内に、立山の山岳文化や登山史を紹介する山岳集古未来館が、2013年7月27日に開館した。 加賀藩2代藩主の前田利長が芦峅寺に寄進したとされる神輿をはじめ、同博物館の 一角に保管していた山岳文化資料などを収蔵・展示し、山岳文化の新たな魅力を発信する。 施設は白壁の土蔵造り風で、1階の展示室は「芦峅寺の歴史的景観」と「立山・黒部の登山史点描」の2ゾーンに分かれる。芦峅寺のゾーンには、江戸時代初期に加賀藩が寄進したとされる神輿2基が展示された。 1965年ごろまで地元の立山大権現祭で使われ、漆や金の装飾が施されている。 登山史のゾーンには、南砺市出身の日本画家で、劔岳に民間人として初めて登頂した石崎光瑤の登頂時の写真、映画「劔岳 点の記」にも登場した名山岳ガイドの宇治長次郎、夫とともに女性で初めて剱岳に登頂した竹内ヒサらに関する写真や資料を紹介している。 室堂を訪れた板画家棟方志功が揮毫した木板や、敗戦直後に日本高周波鋼業富山工場で製作され日本で2本しか残っていない貴重なピッケルなどもある。2階の収蔵庫には文献や映像フィルム、山岳雑誌など計約8000点を収める。」(北國新聞より)
 
開館 午前9時半〜午後5時(入館は同4時半まで)/月曜休館/入場無料
 
 立山博物館HP
 宮家準先生の『徳川賞・特別賞』受賞
第11回徳川賞の選考において、宮家準先生の『修験道の地域的展開』(2012年、春秋社)が「徳川賞・特別功労賞」を受賞されました。授賞式は2013年11月3日午後3時から東海大学校友会館(霞が関ビル35階)で行われます。なお、授賞式は招待者のみ参加可です。
 
 徳川記念財団HP
 日本山岳修験学会初代会長・田村圓澄先生のご逝去
2013年7月10日に、日本山岳修験学会初代会長を務められた田村圓澄先生(九州大学名誉教授)が96歳で亡くなられました。謹んでお悔やみ申し上げます。
 富士山の世界遺産登録
2013年6月22日に富士山が、「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
 
 文化庁「「富士山」の世界遺産一覧表への記載決定について」
 宝満山の国史跡登録
2013年10月17日に宝満山が国史跡に指定されました。
 
「大宰府と密接な関係をもって成立した信仰の山。最澄はじめ入唐の際の祈願が行われた。 中世には修験の山として発展し、近世を通じて信仰の山として繁栄した。祭祀跡、堂舎跡あと、窟、坊跡あと等、古代から近世に至る遺構が良好に遺存。 我が国の山岳信仰のあり方を考えるうえで重要である。(大宰府と密接な関係の信仰の山。山岳信仰のあり方を考える上で重要。)」(文化庁「史跡等の指定等について」)
 
 文化庁「史跡等の指定等について」(2013.6.21)
 太宰府市HP
 首羅山遺跡の国史跡登録
2013年5月21日に首羅山遺跡が国史跡に指定されました。
 
「福岡平野の東部、白山に所在する中世の山林寺院跡。 鎌倉時代の伽藍の状況をそのまま残す稀有な遺跡であり、日本古来の寺院の流れの中に、国際貿易港博多を通じて伝来した大陸の仏教信仰が混在する個性豊かな山林寺院跡として重要である。 (鎌倉時代の伽藍の状況をほぼそのままとどめる、国際色豊かな寺院跡)」(文化庁「史跡等の指定等について」)
 
 文化庁「史跡等の指定等について」(2012.11.16)
 求菩提山が重要文化的景観に選定
2012年9月19日に求菩提山が、「求菩提の農村景観」として重要文化的景観に選定されました。
 
「求菩提の農村景観は、周防灘に注ぐ河川沿いの狭隘な谷間に営まれた農耕・居住の土地利用の在り方を示し、この地域に住む人々と山との関係を典型的に表す文化的景観である。 天台修験の聖地であった求菩提山(標高782m)の山中の行場をはじめ、修験者の生活の基盤となった山麓の村落・農地の姿を描いた18世紀後半の『豊пi州)求菩提山絵図』とも照合できる点で貴重である。 求菩提山の堂舎群は失われて遺跡と化したが、岩峰及び岩窟群の位置・形姿は往時と変わらずに残され、山麓の鳥井畑の村落及び棚田・茶畑などの農地も基本的な骨格・構造がほぼ変わることなく現在に継承されてきた。 極めて精巧な給排水網の下に野面積みの石積みにより区画された棚田の区域には、「ツチ小屋」と呼ぶ石積み擁壁から成る農作業用具の保管庫も点在し、修験者が伝えた石積みの技術の名残を示す独特の農地景観が見られる。 村落には、豊前修験道の祭礼の流れを汲むお田植え祭をはじめ、季節の節目を成す伝統行事も伝えられている。 このように、求菩提の農村景観は、近世に成立し、近現代にかけて、その本質を失うことなく緩やかに進化を遂げたこの地方の土地利用の基本的な骨格・構造を伝えている。」(文化庁「重要文化的景観(平成24年1月24日現在)」)
 
 豊前市HP