【2015年】
 山岳雑誌『岳人』(No.823)特集:ニッポン開山物語
【出版情報】ネイチュアエンタープライズ、2015年12月15日刊行、定価734円(本体680円)
【紹介】「西欧アルピニズムが入ってくる以前から、日本人は山に登ってきた。古くからの名山にも、必ずあるはずの初登頂。苦難を乗り越え、ようやくたどり着く山頂への道程を追う。」(HPより)
 
 『岳人』HP
『修験の世界−栗駒山と磐井地方』
【編者】一関市博物館
【出版情報】一関市博物館、2015年11月、200円
 
 一関市博物館
『大阪の修験と西方浄土−神峯・葛城山と日想観の山寺』
【出版情報】高槻市しろあと歴史館、2015年10月3日刊、500円(税込)
【紹介】「大阪の山と信仰をテーマに、本市を代表する霊場の神峯山寺や、成合の金龍寺跡などを取り上げ、仏教美術や文献、考古資料などから、大阪の山寺の宗教文化を紹介します。」(HPより)
 
 高槻市しろあと歴史館
『修験道聖護院史要覧』
【著者】首藤善樹
【出版情報】岩田書院、2015年10月刊、11,800円 (税別)
【紹介】「33年の年月をかけて聖護院の史料 167箱・17,000点弱を整理した著者による、本山修験・聖護院の歴史を知るための基本書。 前著『修験道聖護院史辞典』(岩田書院 2014)が、門跡・院家/人物/寺院・神社・修験/入峯・峯中/一般、など全443項目を50音順に配列して収録したのに対し、本書は第1章で、聖護院と本山修験の歴史を概観し、併せて聖護院門跡歴代の年譜を掲げ、以下第21章まで、脇門跡照高院、聖護院門跡の院家・院室・坊官、本山修験の触頭・先達職・年行事職、院家(若王子/勝仙院・住心院/積善院/伽耶院)、出世(十禅寺)、宿老(児島五流)、諸先達(大善院/円成寺/岩本坊/連光院)、近世本山修験の掟・袈裟・衣体・装束、富士垢離など、内容別に記述。 巻末には、聖護院并本山修験関係文献目録と人名索引を付し、利用の便を図る。」(HPより)
 
 岩田書院
 ENGI:Forging Accounts of Sacred Origins
【編者】ヘザー・ブレーア、川崎剛志
【出版情報】Japanese Journal of Religious Studies,Vol42,Nr1
【紹介】南山大学宗教研究所Japanese Journal of Religious Studies、英文による縁起の特集号
 
 南山大学宗教研究所
『愛知の行者さま』
【著者】山中宣男
【出版情報】ブイツーソリューション、2015年9月11日刊、1,100円 (税別)
【紹介】「3「行者さま」とは、役行者(えんのぎょうじゃ)のことであります。修験道の開祖といわれ、明治時代に修験禁止令が発令されるまで、主に江戸時代に盛んに像が作られまつられました。それは神社やお寺の境内だったり、村の辻であったり、ときには道なき山の岩上であったりします。愛知県では、そんな行者さまが700近くあります。ありそうでなかった「行者さま」の本です。」(HPより)
 
 ブイツーソリューション
『修験道史入門』
【編者】時枝務・長谷川賢二・林淳
【出版情報】岩田書院、2015年9月、2,800円 (税別)
【紹介】「修験道の歴史的研究は20世紀前半以来の系譜をもつが、ことに1980年代末以降の修験道史研究の活況を踏まえて、現時点での研究の水準を整理し、今後の課題を提示することを目的として編集。執筆には意欲的な若手に参画してもらい、積極的な議論を展開する。 なお本書は『修験道史入門』であって『修験道入門』ではない。修験道の思想や教義・修行といった宗教的な側面について解説したものではない。研究史を踏まえつつ、中世から近世までを対象として、修験道の形成・展開を概説することを目指した。 第T部は総論編として、研究前史、研究史、史料論を、第U部は各論編として、修験道の成立、山伏集団の動向、修験道組織の成立・展開、近世の里修験を論ずる。また修験道史を学ぶ上で特に重要と思われる文献20点を選び、解説を付す。」(岩田書院HPより)
 
 岩田書院
『熊野那智御師史料』
【編者】阪本敏行・長谷川賢二
【出版情報】岩田書院、2015年9月、4,800円 (税別)
【紹介】「本史料を所蔵する米良家は、中世後期に、熊野那智山で最大の勢力をもった御師・実報院と、その分家にあたる花蔵院・宝蔵院の家系をつぐ家である。本書は、その旧宝蔵院所蔵史料百点余から、檀那帳を中心とした最重要史料14点を翻刻し解題を付す。既刊『熊野那智大社文書』の欠を補い、中世後期から近世にかけての熊野那智御師の山内や全国各地での活動の一端を把握することが出来る。」(岩田書院HPより)
 
 岩田書院
『「花祭り」の意味するもの』
【著者】山ア一司
【出版情報】岩田書院、2015年9月、6,800円 (税別)
【紹介】「早川孝太郎『花祭』(1930年)刊行から85年。その詳細にして厖大なモノグラフを超えて花祭りの成立と展開を明らかにし、祭りの意味を探る。前著『花祭りの起源―死・地獄・再生の大神楽―』(岩田書院 2012年)で花祭りの起源を明らかにし、その祭りの性格を解明した著者が、本書では、これまで未解明であった花祭りの成立過程とその歴史を究明し、「花祭り」のもつ意味や、祭りが寛永から寛文期に修験者によって創始されたことなどを、地元に残る史料をもとに解明する。」(岩田書院HPより)
 
 岩田書院
『霧島連山の山岳霊場遺跡 資料集』
【編者】九州山岳霊場遺跡研究会・九州歴史資料館
【出版情報】九州山岳霊場遺跡研究会、2015年8月30日、3,240円(税込)
【目次】
・霧島連山の山岳霊場遺跡の概要について 九州山岳霊場遺跡研究会事務局
講演・報告「霧島連山の山岳霊場遺跡」
・基調講演 「霧島山の山岳信仰」 森田清美
・研究報告1「霧島山系と周辺の寺院―大隅国台明寺を中心に―」 栗林文夫
・研究報告2「鹿児島における宗教関連遺跡 東和幸・西野元勝
・研究報告3「日向国からみた霧島山の信仰」 大學康宏
紙上特集「霧島連山を取り巻く宗教空間の様相とその周辺」
・「性空上人と阿弥陀・観音浄土信仰」森田清美
・「霧島修験 空順法印の霧島山岳宗教観」森田清美
・「霧島山麓の「隠れ念仏」地帯に見られる浄土信仰」森田清美
・「霧島山噴火と鎮火祈祷」森田清美
・「性空上人と霧島」吉田扶希子
・「霧島古面と民俗」出村卓三
・「霧島神宮の創建と特殊神事」伊賀昇三
・「霧島信仰と逆鉾」新東晃一
・「鉾舞(霧島舞)」所ア平
・「霧島と天孫降臨」小水流一樹
・「霧島市横川町赤水の岩堂磨崖仏について」藤浪三千尋
・「霧島山系六所権現社と龍について」橋口尚武
・「中世の宗教都市 大隅正八幡宮宮内遺跡」重久淳一
・「霧島山東南麓地域の経塚―宮崎県都城市内の事例を中心として―」 續ィ光博
・「鹿児島(大隅)における役小角信仰分布と遺跡」隈元信一
・「鹿児島県の石塔の特徴について」西野元勝
霧島連山の山岳霊場遺跡集成
第4回研究会の記録 酒井芳司
 
 六一書房
『フランス国立極東学院紀要』篠栗特集号
 アンヌ・ブッシイ編「九州の町、篠栗で共に生きる−内と外の錯綜した力学の中で」
【編者】アンヌ・ブッシイ
【出版情報】Cahiers d’Extreme-Asie 22 (2013), Kyoto, 2015, EFEO,650 p.
【紹介】フランス国立極東学院と日本人の研究者(日本山岳修験学会会員)との福岡県篠栗町での共同研究調査の成果が刊行されました。研究期間は2004 年から 2010 年です。
 詳細はフランス国立極東学院HPを参照してください。
 
【目次】
・アンヌ・ブッシイ「読者へ」
・アンヌ・ブッシイ「篠栗の内と外−民俗学・共同研究によるアプローチ」
・鈴木正崇「民俗社会の持続と変容−福岡県篠栗町若杉の事例から」
・アンヌ・ブッシイ「外の政治と内の戦略の中での共同体の山林地域への関係−篠栗の山林」
・森弘子「九州と東アジアの歴史における若杉山とその神社、修験」
・中山和久「映し霊場の創成、複製、そして衰退の力学−篠栗新四国霊場から」
・鈴木正崇「仏教寺院の近代化と地域社会−篠栗町南蔵院の場合」
・シャールロット・ラモット「生きた石−篠栗霊場における石像の誕生と死」
・石川稔子「変わり行くイエ並びに地域共同体の年中行事−共同生活の場のウチとソト」
・神田より子「女達の篠栗−聖の奥と俗の裏」
・解題つき日本民俗学および霊場研究の文献目録
 
【日本での購入方法】
フランス国立極東学院・京都支部
〒606-8276 京都市左京区北白川別当町 29
TEL:075-701-0882 FAX:075-701-0883
efeo.kyoto[@]gmail.com
上記にご連絡いただければお送りできます(日本語で通じます)。
値段 6,000円
『蔵王権現と修験の秘宝−天空の神と仏の世界』
【著者】
【出版情報】三井文庫・三井記念美術館、2015年8月29日、2,3000円(税込)
【紹介】「法螺貝を吹き、錫杖を突く「山伏」の姿にイメージされる修験道は、山中での厳しい修行によって悟りを得ることを基本とし、日本古来の山岳信仰に神道、仏教、道教、陰陽道などが習合した日本独自の宗教です。 この特別展では、この修験道の根本聖地金峯山寺をはじめとする金峯山修験の仏像、絵画、金工品などの名品と、早くから地方の山岳宗教の地として修験道の拠点である鳥取県三徳山三佛寺の平安時代の蔵王権現像他を一堂に会すこれまでにない企画です。この図録(A4判136頁)は、全作品をカラー写真で掲載し、詳細な解説をつけています。修験道の歴史と信仰、美術作品について理解する分かりやすい入門書でもあります。」(三井記念美術館HPより)
 
 三井記念美術館
『アジアの文化遺産―過去・現在・未来―』
【編者】鈴木正崇
【出版情報】慶應義塾大学出版会、2015年8月12日、2,000円(税別)
【紹介】「文化遺産は、博物館に保管され、展示される遺物とは異なり、現在生きている人々の生活実践に関わり、過去から受け継がれ、現在を生き、未来へと継承されるものである。現代社会では、文化遺産を単に保護・保存するだけでなく、どのように付き合い、活用し、未来に託すかが問われている。本書は文化遺産を過去の中に閉じ込めずに、生きている遺産として多元的に把握しようとするものである。」(慶應義塾大学出版会HPより)
 
 慶應義塾大学出版会
『日本の山岳信仰』(別冊宝島2373)
【監修】鈴木正崇
【出版情報】宝島社、2015年8月28日、1,200円(税別)
【紹介】「本誌は日本人の精神文化の根底にある山岳信仰を概観し、各地の個性ある山々の信仰と歴史の実態を豊富な写真、絵画、資料などを使ってご紹介します。日本の三大霊場をはじめ、富士山、今年1200周年を迎える高野山、北陸の名峰・白山、死者の魂が集まる青森・恐山、四国随一の修験道の山・石鎚山など個性豊かな山々が登場します。」(宝島社HPより)
 
 宝島社HP
『四國遍禮道指南 全訳注』
【著者】眞念 【訳注】稲田道彦
【出版情報】講談社学術文庫、2015年08月10日、1,080円(税別)
【紹介】「1687年に板行された『四國遍禮道指南』は、四國遍路の起源を示す重要な文字史料であると同時に、江戸から明治期にかけてロングセラーとなった実用的なガイドブックでもありました。」「本書では、原本の読み下し、現代語訳、語釈に加え、現在の地名や現在の状況、現代の地図上に原本の内容を反映させたものも掲載します。読むだけでなく、実際に遍路する方々のガイドともなるように作成しました。」(講談社BOOK倶楽部より)
 
 講談社HP
『アワシマ信仰 女人救済と海の修験道』
【著者】有安美加
【出版情報】岩田書院、2015年8月、3,600円(税別)
【紹介】「アワシマ信仰は、和歌山市の加太淡嶋神社を本貫とし、主として安産と婦人病平癒の他、裁縫上達・縁結び・夫婦和合など、女性のセクシュアリティとジェンダーに関わる事柄について、アワシマの神様に守護や利生を祈願する民間信仰といわれている。…主に遊里の女性などに広がり、最盛期には全国に2000社ともいわれる神社祠堂が勧請されたという。」(本書「序章」より) 本書は、その地域的特徴と歴史的変遷を、文献資料と全国調査から明らかにしつつ、紀伊半島の基層信仰が女人救済信仰へと変容していった経緯、その主体に海洋世界に生きた山伏の存在があったことを明らかにする。(岩田書院HP)
 
 岩田書院HP
『役小角読本』
【出版情報】原書房、2015年6月25日、1,900円(税別)
【紹介】「役小角とは誰なのか?今までの「役行者」のイメージを脱ぎ捨てた、まったく新しい役小角。鬼神を遣い、空を飛び、海を歩いたという謎につつまれた呪術者の実像に安倍晴明・陰陽道研究の第一人者が大胆に迫る。2001年刊の新装版。」(原書房HPより)
 原書房HP
『山怪 山人が語る不思議な話』
【著者】田中康弘
【出版情報】山と渓谷社 2015年6月6日、1,200円(税別)
【紹介】「著者の田中康弘氏が、交流のある秋田・阿仁のマタギたちや、各地の猟師、山で働き暮らす人びとからから、実話として聞いた山の奇妙で怖ろしい体験談を多数収録。話者が自分で経験したこととして語る物語は、リアリティがあり、 かつとらえどころのない山の裏側の世界を垣間見させてくれる。山の怪談。 現代版遠野物語。」(山と渓谷社HPより)
 
 山と渓谷社
『戸隠信仰の諸相』
【出版情報】戸隠神社、2015年5月30日、非売品
【紹介】第1部 戸隠信仰と自然、第2部 戸隠信仰をめぐる諸問題、第3部 戸隠信仰が育んだ文化、第4部 戸隠信仰と集落から構成される。「戸隠の山と水のコスモロジー」(鎌田東二)、「戸隠信仰遺跡の研究」(遠藤公洋)、「戸隠・飯縄の修験」(井原今朝男)、「中世の戸隠顕光寺をめぐる諸問題」(牛山佳幸)、「文化財としての太々神楽」(二澤久昭)、「伝統的建造物群保存地区の調査について」(土本俊和)、「高距御師集落としての中社・宝光社」(宮下健司)などの論考が収録されている。
『登山と日本人』
【著者】小泉武栄
【出版情報】角川書店(角川ソフィア文庫) 2015年5月23日、950円(税込)
【紹介】「日本人にとって山は聖地であり、レジャーとしての登山が日本で一般化するのは明治末期だった。日本とヨーロッパを比較しつつ、山と人間との関わりの歴史をたどり、山の魅力に迫る。『登山の誕生』を加筆のうえ改題。」(角川書店HPより)
 
 角川書店
  
 Real and Imagined: The Peak of Gold in Heian Japan
  (Harvard East Asian Monographs)
【著者】Heather Blair
【出版情報】Harvard University Press 2015年5月 $49.95
【紹介】 平安時代に貴族や上皇がこぞって参拝した金峯山についての歴史的考察で、「御嶽精進」として知られる山岳登拝の実態を詳細に検討する。本書には新出史料『江記逸文』の検討も含まれている。本史料は白河院金峯山御幸の記録で、Heather Blair(ヘザー・ブレア.インディアナ大学)の他、川崎剛志(就実大学)・近本謙介(筑波大学)・馬耀(日本女子大学非常勤)・上島享(京都大学)などによって注目を浴び、共同研究が進められてきた。
 
During the Heian period (794?1185), the sacred mountain Kinpusen, literally the “Peak of Gold,” came to cultural prominence as a pilgrimage destination for the most powerful men in Japan―the Fujiwara regents and the retired emperors. Real and Imagined depicts their one-hundred-kilometer trek from the capital to the rocky summit as well as the imaginative landscape they navigated. Kinpusen was believed to be a realm of immortals, the domain of an unconventional bodhisattva, and the home of an indigenous pantheon of kami. These nominally private journeys to Kinpusen had political implications for both the pilgrims and the mountain. While members of the aristocracy and royalty used pilgrimage to legitimate themselves and compete with one another, their patronage fed rivalry among religious institutions. Thus, after flourishing under the Fujiwara regents, Kinpusen’s cult and community were rent by violent altercations with the great Nara temple K?fukuji. The resulting institutional reconfigurations laid the groundwork for Shugend?, a new movement focused on religious mountain practice that emerged around 1300. Using archival sources, archaeological materials, noblemen’s journals, sutras, official histories, and vernacular narratives, this original study sheds new light on Kinpusen, positioning it within the broader religious and political history of the Heian period.
 
 Harvard University Press HP
『図説 地図とあらすじでわかる 山の神々と修験道』
【監修】鎌田東二
【出版情報】青春出版社、2015年5月、1,120円
 
 青春出版社HP
『高野山開創と丹生都比売神社−大師と聖地を結ぶ神々』
【著者】
【出版情報】和歌山県立博物館、2015年4月25日、1,300円(税込)
【紹介】「特別展「高野山開創と丹生都比売神社−大師と聖地を結ぶ神々−」と、特集展示「高野山と有田川流域の仏教文化」の全出陳資料の図版、解説及び、論文「大師と聖地を結ぶ神々−高野山を巡る神仏交渉史−」(執筆大河内智之)を収録。」(和歌山県立博物館ニュースより)
 
 和歌山県立博物館HP
 
『熊野古道−紀伊路の王子と万葉を歩く』
【著者】二川曉美
【出版情報】文藝春秋企画出版部、2015年4月、2500円(税別)
【紹介】「古代から庶民、皇族の信仰をあつめた熊野信仰。熊野三山へのルートはいろいろですが、著者は、世界文化遺産に登録されている中辺路の蔭に隠れ勝ちな紀伊路(和歌山市から田辺市)に着目。万葉の歌枕をたずね200キロ超を踏破。工学博士ならではの精緻な地図を制作。絶好の万葉の文学案内兼ハイキングガイドにもなっています。」(文藝春秋HPより)
 
 文藝春秋HP
『熊野を駆ける−熊野古道伝説紀行』
【著者】大上敬史
【出版情報】産経新聞出版、2015年4月、1,728円
『空海と高野山―世界遺産・天空の聖地・開創1200年』
【著者】頼富本宏
【出版情報】PHP研究所、2015年4月、1,300円(税別)
 
 PHP研究所HP
『千日回峰行を生きる』
【著者】光永圓道
【出版情報】春秋社、2015年4月、1,800円(税別)
【紹介】「断食・断水・不眠・不臥の堂入りの行など、比叡山に伝わる超人的な荒行、回峰行とは何か。千日回峰行を満行し、今年、十二年籠山行をも満行した大阿闍梨が、その全てを赤裸に語る、驚異の書。現代において「行」の意味するものとは何か。」(春秋社HPより)
 
 春秋社HP
『豊前国の松会−その歴史と精神世界』
【著者】長嶺正秀
【出版情報】海鳥社、2015年4月、1,800円(税別)
【紹介】「降臨する神を松庭に起立する巨大な柱松に迎え、早春に五穀豊穣と国家泰平を祈願する松会神事。その根底に仏教・神道・道教が重層化し、豊前国独自の文化として成立した神事の全体像を追求する。」(海鳥社HPより)
 
 海鳥社HP
『聖護院門跡の名宝 : 増誉大僧正900年遠忌記念』
【編者】龍谷大学龍谷ミュージアム、京都文化博物館、読売新聞社
【出版情報】龍谷大学龍谷ミュージアム、読売新聞社 2015年3月、2,400円(税込)
【紹介】「聖護院を創建した増誉大僧正900年遠忌記念の初めての展覧会「聖護院門跡の名宝」。増誉大僧正の業績をしのばせる遺品をはじめ、聖護院と本山修験宗諸寺院に所蔵される修験を中心とする仏教美術、書院や宸殿を彩る華麗な障壁画、聖護院と修験道の足跡を語る古文書や古絵図など図版と豊富な解説。」(龍谷大学龍谷ミュージアムHPより)
 
 購入は龍谷大学龍谷ミュージアムにおたずねください。
『国東六郷山の信仰と地域社会』
【著者】飯田賢司
【出版情報】同成社、2015年3月20日、7000円(税抜)
【紹介】「大分県国東半島に位置する六郷山地域。中世社会における六郷満山の成立と、近世から現代にまで及ぶ歴史的変遷過程を明らかにし、「山」の開発と信仰の態様・政治的支配などを、総合的に検討する。」(同成社HPより)
 
 同成社
『高野山周辺地域 民俗文化財調査報告』
【編者】和歌山県教育委員会
【出版情報】和歌山県教育委員会、2015年3月
 
 詳細は和歌山県教育委員会にお問い合わせください。
『高野山の秘密』
【編者】日野西眞定
【出版情報】扶桑社、2015年3月、1,620円(税込)
 
 扶桑社HP
『河口集落の歴史民俗学的研究』
【出版情報】山梨県立博物館 2015年3月、非売品
【紹介】富士山北口の御師集落として最も古いのが河口である。本書は御師集落の歴史と変化を詳細に伝えている。
『信仰のみち 善光寺・戸隠・飯縄・小菅・斑尾・妙高』
【出版情報】長野市立博物館 2015年3月、600円
【紹介】「北信濃から上越にかけては、善光寺をはじめとして、戸隠山や妙高山を信仰対象とするなど、多様な信仰がありました。本展示は、7年に一度の善光寺御開帳、新幹線の金沢延伸、そして上信越高原国立公園から戸隠・妙高が分離し、妙高戸隠連山国立公園となる、これらを記念しての開催となります。 新幹線の始発駅である関東を、善光寺信仰とからめて紹介します。また、長野から新幹線に沿って、信仰の山である、 戸隠・飯縄・小菅・斑尾・妙高について、信仰にかかわる文化財を展示します。」(長野市立博物館特別展「信仰のみち 善光寺・戸隠・飯縄・小菅・斑尾・妙高」概要より)
 
 長野市立博物館HP
『六所家総合調査報告書 聖教』
【著者】富士市教育委員会
【出版情報】富士市教育委員会 2015年3月、5,000円
【紹介】六所家の前身は、明治初年まで存続した真言宗「富士山東泉院」である。東泉院は富士山麓の五つの浅間神社(下方五社)を管理して、神事や祭礼などの年中行事を行っていた。16世紀頃まで富士山興法寺(現在の村山浅間神社)の勢力下にあって富士山周辺で活動する修験であったとも考えられている。慶長5年(1600)以後には、真言宗の密教寺院となった。本書は六所家に伝わる文書のうちの「聖教」(事相・教相、目録・血脈、支度・巻数、日記・先例、図像・香薬、梵字・悉曇、声明・法則など)の翻刻が収録され、儀礼の実態が明らかにされた。なお、『六所家総合調査報告』は、民俗(2013年)、「古文書1」(2014年)、「埋蔵文化財」(2014年)、「書画」(2015年)が刊行されている。
 
 詳細は富士市立博物館におたずねください。
『森羅万象のささやき−民俗宗教研究の諸相−』
【編者】鈴木正崇
【出版情報】風響社 2015年3月 12,000円(税別)
【紹介】「文化人類学・宗教学・民俗学の多様な視点から、地域社会と人々が織りなす「いま」に迫る渾身の42論考。鈴木正崇退職記念論集。」(風響社HPより)
 
 風響社HP
『山岳信仰−日本文化の根底を探る』
【著者】鈴木正崇
【出版情報】中央公論新社(中公新書) 2015年3月25日 880円(税別)
【紹介】「出羽三山、大峯山、英彦山の三大霊場をはじめ、富士山、死者の魂が赴く立山と恐山、御座の木曽御嶽山、鎖禅定の石鎚山――。個性豊かな山々に恵まれた日本人の精神文化の根底には、山への畏敬の念が息づく。 本書は山岳信仰の歴史をたどりつつ、修験道の成立と展開、登拝の民衆化と女人禁制を解説。さらに八つの霊山の信仰と祭祀、神仏分離後の状況までを詳解する。長年、山岳修験研究に携わってきた著者による決定版。」(中央公論新社HPより)
 
 中央公論新社HP
『円空と木喰−微笑みの仏たち』
【著者】小島梯次
【出版情報】東京美術 2015年3月、2,600円(税別)
 
 東京美術
『戸隠山 九頭龍考』
【著者】端戸信騎
【出版情報】オフイスエム 2015年3月、1,400 円(税別)
【紹介】「九頭竜とは何物か? 本稿をなす目的は、戸隠信仰の仏教化も甚だしい九頭龍信仰の神仏分離である。(中略)分離して得た結論からいえば、九頭龍信仰の始点は、戸隠山の精としての山の神である。」(「はじめに」より)
 
 オフイスエム
『円空仏』
【出版情報】フォレスト出版 2015年3月 2,500円(税別)
【紹介】「黒い背景で撮影されることが多い円空仏。本書は白い背景にこだわり、写真家グレート・ザ・歌舞伎町が美しく撮りおろした写真によって、円空が生涯願い続けた「衆生済度」の思想を、往年の円空ファンのみならず、若い世代や海外の方へも直感的に分かりやすく伝え、円空入門書として活用できるように構成したスタイリッシュで画期的なビジュアルブックです。」(フォレスト出版HPより)
 
 フォレスト出版HP
『古文書にみる武州御嶽山の歴史』
【編者】武蔵御嶽神社及び御師家古文書学術調査団(団長:馬場憲一)編
【出版情報】岩田書院 2015年3月 2,400円(税別)
【紹介】「東京都青梅市に立地する武州御嶽山は、関東屈指の山岳信仰の霊場として広く知られている。江戸中期以降は、御師による布教活動によって御嶽講が組織され参詣も非常に盛んとなり、明治以降、その信仰圏は関東全域から、東海・甲信越まで及んでいた。 この古くからの歴史を有する武州御嶽山(現・武蔵御嶽神社)と御師家で所蔵している古文書については、1995年以来、法政大学と青梅市が共同で調査団を組織し学術調査を行ってきており、これまでに古文書目録3冊、史料集4冊を刊行してきた。 それら学術調査を通して明らかになった研究成果を広く知ってもらうために調査団では、2013年9月〜12月にかけて市民を対象に「古文書にみる武州御嶽山の歴史」というテーマで7回の公開講座を実施した。本書はその講座の各回における講演をまとめたものであり、武州御嶽山について古文書を通して、近世〜近代における実相を理解できるようにした。」(岩田書院HPより)
 
 岩田書院HP
『草木成仏の思想−安然と日本人の自然観』
【著者】末木文美士
【出版情報】サンガ 2015年2月27日、2160円(税別)
【紹介】「日本古来の自然観を代表するかのように扱われる「山川草木悉皆成仏」という言葉。だが、仏教史上そのような言葉は存在しなかった――この驚愕の事実を、日本を代表する仏教学者が解き明かす。本書では、これら「草木成仏論」に日本ではじめて向き合った、平安時代の仏教思想家・安然の著作を読み直し、日本人の自然観の本質に迫る。」(サンガHPより)
 
 サンガHP
『山に祈る〜峯寺老僧随想録』
【著者】松浦快芳
【出版情報】山陰中央新報社、2015年2月、1,200円(税別)
【紹介】山陰中央新報紙面で連載している各宗教家による「混迷・生きる〜教えの庭から」のうち、松浦名誉住職(雲南市三刀屋町、峯寺名誉住職)が担当した平成17年から平成26年12月までの69回分をまとめて単行本化したもの。山寺の暮らしと人々との交流、平穏を願う祈りの日々、自らの生き様、感謝の心などを綴り、人としての生き方を語りかける。
 
 山陰中央新報社
 地方・小扱い書誌近刊☆新刊案内
『円空と修験道』
【著者】水谷早輝子
【出版情報】まつお出版 2015年2月、1,200円(税別)
【紹介】「里山伏が信奉する古い土着の神の習合を、救済の始まりとした円空の本誓が、歌中から立ち上がってくる。大自然に遍満する不可思議な世界を畏敬する円空の、想像力と感性の豊かさを伝える神仏混淆の世界が広がっている。」(まつお出版HPより)
 
 まつお出版
『修験道小事典』
【著者】宮家準
【出版情報】法蔵館 2015年1月 1,944円(税込)
【紹介】「日本古来の山岳信仰に神道・仏教など多様な宗教と習合してきた修験道。その歴史・思想など約500項目にわたり解説。便覧編では全国の行事や霊山案内など、実践者にも有益」(仏教書総目録HPより)
 
 仏教書総目録HP